第106回医師国家試験 I4(2012年)
正答:c
問題
胸膜炎で認められる疼痛の特徴はどれか。
a.肩へ放散する。
b.側胸部に圧痛がある。
c.深呼吸をすると強くなる。
d.食事をするときに強くなる。
e.背部の疼痛は次第に下方へ移動する。
正答の理由
胸膜炎では吸気時に鋭い胸痛が増悪する胸膜性疼痛を生じます。肩や背中へ放散することもあるため、aは誤りの選択肢とはいえず、特徴を最も直接示すcが答えです。
各選択肢の検討
a.肩へ放散する。胸膜炎の疼痛は肩や背部へ放散することがあり、この選択肢自体は胸膜炎と矛盾しません。
b.側胸部に圧痛がある。側胸部の圧痛は胸壁由来の痛みを示唆し、胸膜炎に特徴的な所見ではありません。
c.深呼吸をすると強くなる。正しい。胸膜の炎症による胸痛は吸気で胸膜が動くと増悪し、深呼吸や咳で強くなります。
d.食事をするときに強くなる。食事に伴う増悪は胸膜炎に特有ではなく、食道・胃など消化器由来の痛みを考える所見です。
e.背部の疼痛は次第に下方へ移動する。胸膜炎の典型的特徴ではない。急性大動脈解離では解離の進展に伴って痛みの部位が移動することがある。
覚えるポイント
胸膜性疼痛は吸気・咳で増悪する。横隔膜胸膜の刺激では肩への関連痛も起こりうる。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。