第106回医師国家試験 H14(2012年)
正答:d
問題
リスボン宣言に含まれないのはどれか。
a.医療における選択の自由
b.良質な医療を受ける権利
c.自己の秘密を保持する権利
d.ヒトを対象とする医学研究の原則
e.意識のない患者に対する医療における手続き
正答の理由
リスボン宣言は患者の権利を定め、良質な医療、選択の自由、秘密保持、意識のない患者への対応などを扱う。研究全般の倫理原則を体系的に定めるのはヘルシンキ宣言である。なおリスボン宣言にも研究参加を拒否する患者の権利は含まれる。
各選択肢の検討
a.医療における選択の自由。医療機関・医師を選ぶ自由は患者の権利として含まれる。
b.良質な医療を受ける権利。良質な医療を受ける権利は含まれる。
c.自己の秘密を保持する権利。プライバシーと秘密を保持される権利は含まれる。
d.ヒトを対象とする医学研究の原則。研究全般の倫理原則はヘルシンキ宣言が扱うため、この肢が正答。リスボン宣言の「研究参加を拒む権利」とは区別する。
e.意識のない患者に対する医療における手続き。意識のない患者への医療に関する手続きは宣言に含まれる。
覚えるポイント
患者の権利に関するリスボン宣言と、人を対象とする医学研究倫理のヘルシンキ宣言を区別する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第106回医師国家試験問題および正答
- 患者の権利に関する世界医師会リスボン宣言 – 日本医師会
- 世界医師会ヘルシンキ宣言 – 日本医師会
- 厚生労働省:第106回医師国家試験 H問題
- 厚生労働省:第106回医師国家試験 正答表
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。