第106回医師国家試験 H5(2012年)
正答:e
問題
喫煙が発症リスクとならないのはどれか。
a.喉頭癌
b.歯周病
c.子宮内発育遅延
d.慢性閉塞性肺疾患
e.特発性 Parkinson 病
正答の理由
喫煙は喉頭癌、歯周病、胎児発育への悪影響、COPDのリスクを高める。一方、特発性Parkinson病は喫煙による発症リスク増加が確立した疾患ではなく、疫学研究で逆相関が報告されることもあるが、喫煙を予防策として推奨する根拠にはならない。
各選択肢の検討
a.喉頭癌。喫煙は喉頭癌を含む頭頸部癌の重要なリスク因子である。
b.歯周病。喫煙は歯周組織の血流や免疫応答に影響し、歯周病のリスクを高める。
c.子宮内発育遅延。妊娠中の喫煙は胎児発育遅延や低出生体重のリスクを高める。
d.慢性閉塞性肺疾患。喫煙はCOPDの主要な危険因子である。
e.特発性 Parkinson 病。特発性Parkinson病は喫煙が発症リスクとなるとはいえず正しい。観察研究の逆相関は因果的な予防効果を意味しない。
覚えるポイント
喫煙は多くの疾患を増やすが、Parkinson病との疫学的逆相関は禁煙の健康利益を損なう根拠にならない。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第106回医師国家試験問題および正答
- Parkinson Disease – MSD Manual Professional Edition
- About COPD – CDC
- 「喫煙と健康 喫煙の健康影響に関する検討会報告書」について
- 厚生労働省:第106回医師国家試験 H問題
- 厚生労働省:第106回医師国家試験 正答表
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。