第106回医師国家試験 H3(2012年)
正答:a
問題
急性冠症候群で認められる胸痛の特徴はどれか。
a.悪心を伴う。
b.部位が移動する。
c.1週間以上持続する。
d.圧迫によって増強する。
e.深吸気によって増強する。
正答の理由
急性冠症候群の虚血性胸部不快感は圧迫感・絞扼感などとして表現され、悪心や発汗、呼吸困難を伴うことがある。1週間以上持続する胸痛や圧迫・深吸気で再現される痛み、移動する痛みは典型的ではない。
各選択肢の検討
a.悪心を伴う。悪心を伴うことがあり、正しい。
b.部位が移動する。痛みが部位を移動することは典型的な虚血性胸痛の特徴ではない。
c.1週間以上持続する。急性冠症候群では20分を超えて持続する痛みもあるが、1週間以上途切れず続く痛みは典型的でない。単に短時間の痛みだけと考えるのも誤り。
d.圧迫によって増強する。胸壁の圧迫で増強する痛みは胸壁由来を示唆し、典型的な虚血性胸痛ではない。
e.深吸気によって増強する。深吸気で増強する胸膜性疼痛は急性冠症候群の典型ではない。
覚えるポイント
虚血性胸痛は圧迫感・絞扼感が典型で、悪心や冷汗を伴うことがある。胸壁圧迫や呼吸で再現される痛みは別原因を考える。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第106回医師国家試験問題および正答
- Overview of Acute Coronary Syndromes (ACS) – MSD Manual Professional Edition
- 厚生労働省:第106回医師国家試験 H問題
- 厚生労働省:第106回医師国家試験 正答表
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。