気管病変による吸気性喘鳴|第106回医師国家試験H1

第106回医師国家試験 H1(2012年)

正答:a

問題

吸気時に最強となる喘鳴が聴取された場合に、病変部位と考えられるのはどれか。

a.気管

b.区域気管支

c.終末細気管支

d.呼吸細気管支

e.肺胞

正答の理由

気管などの上気道・胸郭外の太い気道が狭窄すると、吸気時に気流が乱れて高調な喘鳴(stridor)が生じやすい。末梢気道の狭窄で生じるwheezeは一般に呼気で目立つ。

各選択肢の検討

a.気管。気管が狭窄すると吸気時に強いstridorを生じうる。正しい。

b.区域気管支。区域気管支など胸郭内気道の狭窄では、一般に呼気性のwheezeが目立つ。

c.終末細気管支。終末細気管支の狭窄は末梢気道の閉塞であり、吸気性stridorの主座ではない。

d.呼吸細気管支。呼吸細気管支の病変も末梢気道病変で、吸気時最強の喘鳴を説明しにくい。

e.肺胞。肺胞はガス交換部位であり、狭窄音の発生部位ではない。

覚えるポイント

吸気性stridorは喉頭・気管など上気道の狭窄、呼気性wheezeは主に胸郭内気道の狭窄を示唆する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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