第106回医師国家試験 G30(2012年)
正答:b
問題
国民健康・栄養調査について正しいのはどれか。
a.特定保健指導と同時に開始された。
b.毎年実施される。
c.調査対象となる都道府県は無作為抽出で選ばれる。
d.身体状況調査として心電図検査がある。
e.栄養摂取状況調査は24時間思い出し法で行われる。
正答の理由
国民健康・栄養調査は健康増進法第10条に基づき厚生労働大臣が行う調査で、同法第11条は「毎年」厚生労働大臣が調査地区を定め、都道府県知事が調査世帯を指定すると規定しています。調査地区は国民生活基礎調査の単位区から層化無作為抽出(平成23年は300単位区)され、身体状況・栄養摂取状況・生活習慣の3調査票で構成されます。
各選択肢の検討
a.誤り。健康増進法(平成14年法律第103号)に基づく現在の形になる前から「国民栄養調査」として行われており(平成23年報告書も平成13年国民栄養調査からの変更点に言及)、特定保健指導は高齢者の医療の確保に関する法律に基づき平成20年4月から始まった制度なので、同時に始まったものではありません。
b.正しい。健康増進法第11条に「毎年」調査地区を定めて行うことが規定されています(令和2・3年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止)。
c.誤り。無作為抽出されるのは都道府県ではなく、国民生活基礎調査の単位区(地区)です。全国の地区から層化無作為抽出されます。
d.誤り。身体状況調査は身長・体重・腹囲・血圧・血液検査・歩数・問診(服薬・運動習慣)で、心電図検査は含まれません。
e.誤り。栄養摂取状況調査は、世帯ごとに食品の使用量を秤で量って記入する秤量記録法(世帯内の案分比率で個人摂取量を算出)で、調査員の管理栄養士等が訪問して記入内容を点検します。
覚えるポイント
国民健康・栄養調査=健康増進法・毎年11月・国民生活基礎調査の地区から層化無作為抽出・秤量記録法・心電図なし。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第106回医師国家試験問題および正答
- 健康増進法(e-Gov法令検索)第10条・第11条・第16条の2
- 厚生労働省:平成23年国民健康・栄養調査報告 調査の概要
- 高齢者の医療の確保に関する法律(e-Gov法令検索)第18条・附則
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。