徒手筋力テストの段階|第106回医師国家試験F9

第106回医師国家試験 F9(2012年)

正答:d

問題

徒手筋力テストで、重力の影響を除いた肢位であれば全関節可動域を動かすことができる最小の段階はどれか。

a.5〈Normal〉

b.4〈Good〉

c.3〈Fair〉

d.2〈Poor〉

e.1〈Trace〉

正答の理由

徒手筋力テスト(MMT)は0〜5の6段階で評価します。重力に抗して全可動域を動かせれば3(Fair)、重力を除いた肢位でのみ全可動域を動かせれば2(Poor)、筋収縮は触れるが関節は動かなければ1(Trace)、収縮もなければ0(Zero)です。重力を除けば全可動域を動かせる最小の段階は2〈Poor〉(d)です。なお、MRCスケールの2は「重力を除けば動かせる」と簡略に書かれ、全可動域を条件に明記するのはDaniels法の段階づけです。

各選択肢の検討

a.誤り。5〈Normal〉は重力と最大の抵抗に抗して全可動域を動かせる正常筋力です。

b.誤り。4〈Good〉は重力に抗し、ある程度の抵抗にも抗して全可動域を動かせる段階です。

c.誤り。3〈Fair〉は抵抗がなければ重力に抗して全可動域を動かせる段階です。条件を満たしますが、より弱い段階(2)でも重力除去肢位なら全可動域を動かせるので「最小」ではありません。

d.正しい(正答)。2〈Poor〉は重力を除いた肢位で全可動域の運動ができ、重力に抗してはできない段階です。

e.誤り。1〈Trace〉は筋の収縮を触知できるか、わずかな動きがあるだけで、関節を動かすことはできません。

覚えるポイント

MMTの分かれ目:3=重力に抗して全可動域、2=重力を除けば全可動域、1=収縮のみ。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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