ホルモン受容体の局在|第106回医師国家試験E8

第106回医師国家試験 E8(2012年)

正答:a

問題

細胞膜の受容体に結合して作用するのはどれか。

a.インスリン

b.アルドステロン

c.テストステロン

d.プロゲステロン

e.トリヨードサイロニン

正答の理由

水溶性のペプチド・タンパク質ホルモンは細胞膜を通過できないため細胞表面の膜受容体に結合し、細胞内シグナル伝達を起こします。インスリンはタンパク質ホルモンで、膜上のチロシンキナーゼ型受容体に作用します。ステロイドホルモンと脂溶性の甲状腺ホルモンは細胞内に入り、細胞内(核内)受容体に結合して遺伝子転写を調節します。

各選択肢の検討

a.インスリン。正しい。膵β細胞から分泌されるタンパク質ホルモンで、細胞膜のインスリン受容体(チロシンキナーゼ型)に結合して作用します。

b.アルドステロン。誤り。副腎皮質のステロイドホルモンで、細胞膜を通過して細胞内のミネラルコルチコイド受容体に結合し、Na⁺再吸収に関わる遺伝子の転写を促します。

c.テストステロン。誤り。ステロイドホルモンで、細胞内のアンドロゲン受容体に結合して作用します。

d.プロゲステロン。誤り。ステロイドホルモンで、主な作用は細胞内のプロゲステロン受容体を介した遺伝子発現の調節です。

e.トリヨードサイロニン。誤り。アミノ酸由来ですが脂溶性で、細胞内に入って核内の甲状腺ホルモン受容体に結合します。

覚えるポイント

ペプチド・タンパク質ホルモン(インスリンなど)とカテコラミンは膜受容体、ステロイドと甲状腺ホルモンは細胞内(核内)受容体。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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