第106回医師国家試験 E7(2012年)
正答:d
問題
2007年の報告において、国内で診断された症例があるのはどれか。
a.SARS
b.天然痘
c.ペスト
d.マラリア
e.エボラ出血熱
正答の理由
感染症発生動向調査週報(IDWR)2007年第52週の累積報告では、4類感染症のマラリアに52例(2007年4月以降の累積)の報告があり、海外で感染し国内で診断される輸入マラリアが毎年報告されています。一方、SARS、痘そう(天然痘)、ペスト、エボラ出血熱はいずれも報告数0でした。
各選択肢の検討
a.SARS。誤り。SARSの国内症例は報告されていません。2007年の週報でも重症急性呼吸器症候群の報告数・累積報告数はともに0です。
b.天然痘。誤り。天然痘(痘そう)は世界的に根絶された感染症で、2007年の週報でも1類感染症の痘そうの報告数・累積報告数は0です。
c.ペスト。誤り。2007年の週報で1類感染症のペストの報告数・累積報告数は0で、国内で診断された症例はありません。
d.マラリア。正しい。熱帯熱マラリアなど海外で感染して帰国後に発症する輸入例が毎年報告され、2007年第52週の週報ではミャンマーで感染した熱帯熱マラリア1例を含め、累積52例が報告されています。
e.エボラ出血熱。誤り。エボラ出血熱の国内発生報告はなく、2007年の1類感染症の累積報告も0です。
覚えるポイント
マラリアは国内で毎年数十例報告される輸入感染症。SARS・天然痘・ペスト・エボラの国内症例はない。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。