全般性不安障害の訴え|第106回医師国家試験D12

第106回医師国家試験 D12(2012年)

正答:c

問題

全般性不安障害の患者の訴えと考えられるのはどれか。

a.「人前で話すとすぐに顔が赤くなります」

b.「おなかの痛みが癌ではないかと心配です」

c.「いつも緊張して、休まるときがありません」

d.「誰もいないところで発作が起こるのが心配です」

e.「鍵をかけたのか、何度も確認しないと気が済みません」

正答の理由

全般性不安障害(GAD)は、仕事・家族・金銭・健康など多くの事柄についての過剰で制御困難な不安と心配が6か月以上、ほぼ毎日続く病態です。落ち着きのなさ・緊張感(張りつめた感じ)、易疲労、集中困難、易刺激性、筋緊張、睡眠障害を伴い、心配の対象が単一の状況(人前での恥、汚染など)に限られない点が他の不安症との違いです。

各選択肢の検討

a.「人前で話すとすぐに顔が赤くなります」。誤り。人前での注目・恥への恐れと赤面は社交不安障害(社交恐怖、赤面恐怖)の訴えです。

b.「おなかの痛みが癌ではないかと心配です」。誤り。重い病気にかかっているのではという1つのとらわれは病気不安症(心気症)の訴えです。

c.「いつも緊張して、休まるときがありません」。正しい。特定の対象に限らない持続的な緊張・落ち着かなさはGADの中核症状です。

d.「誰もいないところで発作が起こるのが心配です」。誤り。発作の再発への予期不安と、助けが得られない場所への恐怖はパニック障害(広場恐怖)の訴えです。

e.「鍵をかけたのか、何度も確認しないと気が済みません」。誤り。確認行為を繰り返す強迫行為で、強迫性障害の訴えです。

覚えるポイント

GAD=対象の定まらない過剰な心配と持続的緊張が6か月以上。赤面=社交不安、癌の心配=病気不安、発作の予期不安=パニック、確認強迫=OCD。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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