第106回医師国家試験 C9(2012年)
正答:c
問題
産科外来に備えられている物品の写真(別冊No. 1 ①〜⑤)を別に示す。
Bishop スコアの決定に必要なのはどれか。
a.①
b.②
c.③
d.④
e.⑤

正答の理由
Bishopスコアは、子宮頸管の開大度、展退度(または頸管長)、硬さ、位置と、坐骨棘を基準とした児頭の下降度(station)を点数化し、分娩誘発に適した頸管の熟化を評価する指標です。これらはいずれも内診(腟内に指を入れて触れる診察)で評価するため、清潔に内診を行うための滅菌手袋(③)が必要です。
画像の見方
①は目盛付きの巻尺(子宮底長・腹囲の計測用)、②は二枚の嘴をもつ金属製腟鏡(クスコ型)、③は包装から取り出した滅菌手袋、④は本体とプローブからなる胎児心拍用の超音波ドップラー装置、⑤は細長い棒状の経腟超音波プローブです。
各選択肢の検討
a.①(巻尺)。誤り。子宮底長や腹囲の計測に用いる物品で、子宮頸管の所見は得られません。
b.②(腟鏡)。誤り。腟や子宮腟部を視診するための器具です。頸管の開大・硬さ・児頭の下降度は指で触れなければ評価できず、腟鏡ではBishopスコアを決められません。
c.③(滅菌手袋)。正しい。Bishopスコアの各項目は内診で評価するので、清潔操作のための滅菌手袋が必要です。
d.④(超音波ドップラー胎児心拍計)。誤り。胎児心拍の確認に用いる装置で、頸管の熟化は評価できません。
e.⑤(経腟超音波プローブ)。誤り。経腟超音波で頸管長は測れますが、Bishopスコアは内診所見に基づく指標であり、硬さや児頭の下降度などは内診で決めます。
覚えるポイント
Bishopスコア(開大度・展退度・児頭の下降度・頸管の硬さ・子宮口の位置)は内診で決める。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第106回医師国家試験問題および正答
- NICE guideline NG207: Inducing labour – Recommendations (Bishop score)
- MSD Manual Professional Edition: Management of Normal Labor
- MSD Manual Professional Edition: Induction of Labor
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。