第106回医師国家試験 C6(2012年)
正答:b
問題
運動発達が正常な4か月の乳児が可能なのはどれか。
a.お坐り
b.頸定
c.つかまり立ち
d.寝返り
e.はいはい
正答の理由
厚生労働省の平成22年乳幼児身体発育調査では、首のすわり(頸定)が可能な乳児の割合は生後4〜5か月未満で93.8%で、この月齢でほぼ全員が達成しています。寝返りは同じ月齢で52.7%にとどまり、90%以上が可能になるのは6〜7か月未満です。ひとりすわり・はいはいは9〜10か月未満、つかまり立ちは11〜12か月未満で90%を超えます。
各選択肢の検討
a.お坐り。誤り。ひとりすわりが可能な割合は4〜5か月未満で0.5%にすぎず、90%以上が可能になるのは9〜10か月未満です。
b.頸定。正しい。首のすわりは4〜5か月未満で93.8%が可能で、4か月児で達成されている運動発達の目安です。
c.つかまり立ち。誤り。90%以上が可能になるのは11〜12か月未満です。4か月では起立に必要な体幹・下肢の支持が未発達です。
d.寝返り。誤り。4〜5か月未満で可能なのは約半数(52.7%)で、90%以上が可能になるのは6〜7か月未満です。正常発達の4か月児が「可能」とはいえません。
e.はいはい。誤り。4〜5か月未満では0.9%にとどまり、90%以上が可能になるのは9〜10か月未満です。
覚えるポイント
運動発達の目安は、首すわり4か月、寝返り6か月、ひとりすわり・はいはい9か月、つかまり立ち11か月(90%通過月齢)。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第106回医師国家試験問題および正答
- 厚生労働省:平成22年乳幼児身体発育調査報告書 Ⅱ 調査結果の概要(4 一般調査による乳幼児の運動・言語機能について)
- MSD Manual Professional Edition: Childhood Development
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。