水疱内容の検査(Tzanck試験)|第106回医師国家試験B33

第106回医師国家試験 B33(2012年)

正答:b

問題

水疱内容の検索に有用なのはどれか。

a.硝子圧法

b.Tzanck試験

c.ダーモスコピー試験

d.サーモグラフィー検査

e.苛性カリ〈KOH〉直接鏡検法

正答の理由

Tzanck試験は、新しい破れていない水疱の蓋を除いて水疱底・辺縁を擦過し、Giemsa(またはWright)染色で観察する検査です。単純疱疹・帯状疱疹では多核巨細胞がみられます(両者の区別はできません)。水疱の内容(細胞)を調べる検査として代表的です。

各選択肢の検討

a.硝子圧法:誤り。スライドガラスで皮疹を圧迫し、紅斑が退色するか(血管拡張による紅斑)しないか(紫斑などの出血)を見分ける検査です。サルコイドーシスではリンゴゼリー色を呈します。水疱内容は調べません。

b.Tzanck試験:正しい(正答)。水疱底の擦過標本をGiemsa染色し、ヘルペスウイルス感染の多核巨細胞などを検出します。

c.ダーモスコピー試験:誤り。照明付きの拡大鏡で色素性病変などの皮膚表面の構造を観察する検査で、水疱の内容物は調べません。

d.サーモグラフィー検査:誤り。赤外線で皮膚表面の温度分布を画像化し、炎症の熱感や血流の異常などを評価する検査です。水疱の内容物を調べる検査ではありません。

e.苛性カリ〈KOH〉直接鏡検法:誤り。鱗屑などの病変辺縁の擦過物を10〜20% KOHで処理し、菌糸や出芽酵母を確認して白癬・カンジダ症を診断する検査です。

覚えるポイント

水疱底の擦過→Giemsa染色=Tzanck試験(ヘルペスの多核巨細胞)。真菌はKOH、紫斑と紅斑の区別は硝子圧法。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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