アルコール離脱症状|第106回医師国家試験A19

第106回医師国家試験 A19(2012年)

正答:a・c

問題

長期にわたる大量飲酒の結果としてアルコール依存症となった患者が、飲酒中止後の数時間から数日以内に発症する可能性が高いのはどれか。2つ選べ。

a.意識障害

b.過眠

c.けいれん

d.作話

e.徐脈

正答の理由

アルコール離脱症状は断酒後約6時間で振戦・発汗・頻脈などで始まり、6〜48時間で全身性強直間代けいれん(離脱けいれん)、12〜24時間で幻覚、48〜72時間で振戦せん妄(意識障害・見当識障害・自律神経亢進)が出現します。

各選択肢の検討

a.意識障害。正しい。断酒後48〜72時間で始まる振戦せん妄では、意識混濁・見当識障害・幻視と著明な自律神経症状を伴います。

b.過眠。誤り。離脱期は交感神経亢進により不眠(悪夢を伴う浅い睡眠)となります。

c.けいれん。正しい。断酒後6〜48時間に全身性強直間代けいれん(離脱けいれん、rum fits)が起こりえます。

d.作話。誤り。作話はチアミン欠乏によるKorsakoff症候群(健忘症候群)の特徴で、離脱症状ではありません。

e.徐脈。誤り。離脱症状では頻脈・血圧上昇・発汗などの自律神経亢進が起こり、振戦せん妄では脈拍120/分を超えることもあります。

覚えるポイント

アルコール離脱は6時間で振戦・頻脈、6〜48時間でけいれん、48〜72時間で振戦せん妄。作話はKorsakoff症候群。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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