クラミジア感染症の続発症|第106回医師国家試験A17

第106回医師国家試験 A17(2012年)

正答:a・c

問題

クラミジア感染症が原因となるのはどれか。2つ選べ。

a.不妊症

b.子宮頸癌

c.骨盤腹膜炎

d.子宮内膜症

e.尖圭コンジローマ

正答の理由

Chlamydia trachomatis の子宮頸管炎は女性では無症状のことが多く、上行して子宮内膜炎・卵管炎・骨盤腹膜炎(骨盤内炎症性疾患)や肝周囲炎(Fitz-Hugh–Curtis症候群)を起こします。卵管の炎症・癒着の結果、卵管性不妊症や異所性妊娠が増えます。

各選択肢の検討

a.不妊症。正しい。持続感染による卵管炎の後遺症として卵管閉塞・癒着が起こり、不妊症や異所性妊娠の原因となります。

b.子宮頸癌。誤り。子宮頸癌はほぼ全例がヒトパピローマウイルス(HPV、約70%は16・18型)の持続感染によります。

c.骨盤腹膜炎。正しい。頸管から上行した感染が卵管炎・骨盤腹膜炎を含む骨盤内炎症性疾患を起こします。

d.子宮内膜症。誤り。月経血逆流による内膜細胞の異所性生着などが成因とされ、感染症ではありません。

e.尖圭コンジローマ。誤り。主にHPV6・11型による良性の肛門性器疣贅です。

覚えるポイント

クラミジアは無症候性頸管炎→卵管炎・骨盤腹膜炎・肝周囲炎→卵管性不妊・異所性妊娠。子宮頸癌とコンジローマはHPV。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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