ノロウイルス集団感染の感染対策|第105回医師国家試験I69

第105回医師国家試験 I69(2011年)

正答:a・c

問題

介護老人福祉施設において、多数の入所者が嘔吐と下痢とを発症した。複数の患者の便試料から、PCR法によって原因ウイルスが確定された。

感染の拡大を抑えるために適切なのはどれか。2つ選べ。

a.手洗いの励行

b.エタノールによる消毒

c.塩素系薬剤による消毒

d.入所者の魚介類摂取の禁止

e.入所者への抗ウイルス薬の予防投与

正答の理由

高齢者施設で嘔吐・下痢が集団発生し、便PCRでウイルス感染が確認された。ノロウイルスを想定した基本策は石けんと流水による手洗い、汚染面の塩素系消毒である。

各選択肢の検討

a.手洗いの励行正答。石けんと流水による手洗いは手指からのウイルス除去に重要で、アルコール製剤だけに依存しない。

b.エタノールによる消毒エタノール単独はノロウイルス対策として不十分で、石けんと流水による手洗いの代替にならない。

c.塩素系薬剤による消毒正答。環境表面や嘔吐物・便で汚染された場所は、適切な濃度の次亜塩素酸ナトリウム等で消毒する。

d.入所者の魚介類摂取の禁止施設内の発生後は手指・環境を介する伝播を断つ必要があり、入所者全員の魚介類摂取禁止は拡大防止策の中心ではない。

e.入所者への抗ウイルス薬の予防投与ノロウイルス感染に対する確立した予防投与薬はなく、標準的な集団感染対策ではない。

覚えるポイント

ノロウイルス感染では手洗いと環境消毒を組み合わせる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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