強迫性障害|第105回医師国家試験I52

第105回医師国家試験 I52(2011年)

正答:d

問題

28歳の男性。人前に出るのが怖くなったため、自ら治療を希望して精神科外来を受診した。3か月前から誰かと会って話をするときに、その相手を殴ってしまうのではないかと繰り返し考えるようになった。自分でもばかばかしいことと感じているが、最近では閉じこもりがちの生活に陥っている。

最も考えられるのはどれか。

a.パーソナリティー障害

b.妄想性障害

c.解離性障害

d.強迫性障害

e.適応障害

正答の理由

相手を傷つけるのではないかという侵入的で反復する考えを本人が不合理と認識し、強い不安から対人場面を避けている。自我違和的な強迫観念が中心で、強迫性障害が最も考えられる。妄想性障害では考えを不合理と距離を置いて認識する洞察が乏しい。解離症状、持続的な人格特性、明確なストレス因に対する適応反応を示す記載はない。

各選択肢の検討

a.パーソナリティー障害。誤り。持続的な人格傾向ではなく、侵入的な強迫観念が中心である。

b.妄想性障害。誤り。不合理と自覚するため妄想ではない。

c.解離性障害。誤り。意識・記憶の解離症状がない。

d.強迫性障害。正しい。不合理と自覚する加害強迫観念と回避がある。

e.適応障害。誤り。明確な心理社会的ストレス因に対する反応として記載されていない。

覚えるポイント

不合理と自覚しながら反復する加害への恐れは、自我違和的な強迫観念である。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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