WPW症候群に伴う発作性上室頻拍|第105回医師国家試験I49

第105回医師国家試験 I49(2011年)

正答:d

問題

21歳の男性。動悸発作を主訴に来院した。以前から年に数回、1~2時間持続する動悸を自覚していた。失神発作はない。血圧126/74 mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。非発作時の心電図(別冊No.11)を別に示す。

動悸発作の原因として最も考えられる不整脈はどれか。

a.心室性期外収縮

b.房室ブロック

c.心室性頻拍

d.上室性頻拍

e.心房粗動

別冊No.11:非発作時12誘導心電図
別冊No.11 / 出典:厚生労働省・第105回I別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

非発作時心電図に短いPR間隔とデルタ波を認め、WPW症候群を示す。副伝導路を介したリエントリーにより発作性上室頻拍(房室回帰性頻拍)を生じる。心室性期外収縮は通常単発の期外収縮として現れ、房室ブロックは徐脈性である。本例では副伝導路を用いた房室回帰性頻拍が最も考えやすい。非発作時心電図だけで他の発作性不整脈を完全に除外することはできない。

画像の見方

洞調律で短いPR間隔とデルタ波を認め、WPW型心電図である。

各選択肢の検討

a.心室性期外収縮。誤り。持続する発作性頻拍を期外収縮では説明できない。

b.房室ブロック。誤り。徐脈性伝導障害の所見ではない。

c.心室性頻拍。誤り。非発作時の早期興奮所見からは、副伝導路を利用する房室回帰性頻拍がより考えやすい。

d.上室性頻拍。正しい。副伝導路を示すWPW心電図が発作性上室頻拍を起こす。

e.心房粗動。誤り。非発作時の早期興奮所見は、心房粗動より副伝導路を利用する頻拍を示唆する。

覚えるポイント

短いPR間隔・デルタ波は早期興奮を示し、副伝導路を用いた房室回帰性頻拍を考える。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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