第105回医師国家試験 I36(2011年)
正答:a・c
問題
乳癌患者の胸部造影CT(別冊No.2)を別に示す。この画像上で癌の直接浸潤が認められるのはどれか。2つ選べ。
a.皮膚
b.縦隔
c.大胸筋
d.肩甲骨
e.対側乳腺

正答の理由
造影CTでは乳房の腫瘤が皮膚側および後方の大胸筋へ連続している。縦隔・肩甲骨・対側乳腺への直接浸潤は認めない。解剖学的連続性をもつ病変の広がりを評価する。
画像の見方
別冊No.2の軸位造影CT。右乳房の不整な大きな腫瘤に皮膚肥厚・皮膚との連続性があり、後方では大胸筋との脂肪境界が消失して筋へ連続する。縦隔・肩甲骨・対側乳腺への直接連続浸潤は認めない。
各選択肢の検討
a.皮膚正しい。画像で乳房皮膚への連続性・浸潤を認める。
b.縦隔腫瘤は胸壁側前方にあり、縦隔への直接浸潤所見はない。
c.大胸筋正しい。乳腺病変の後方で大胸筋に連続する浸潤を認める。
d.肩甲骨骨皮質の破壊・連続浸潤を認めない。
e.対側乳腺対側乳腺への直接連続性浸潤は画像上認めない。
覚えるポイント
皮膚・大胸筋への直接浸潤を読む。大胸筋浸潤だけをTNM分類の胸壁浸潤(T4a)と同一視しない。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。