産業中毒物質と健康影響|第105回医師国家試験I31

第105回医師国家試験 I31(2011年)

正答:a・d

問題

産業中毒物質と健康への影響の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

a.鉛―貧血

b.ニッケル―末梢神経炎

c.ベリリウム―膀胱癌

d.マンガン―Parkinson症候群

e.無機水銀―視野狭窄

正答の理由

鉛はヘム合成を阻害して貧血を起こし、マンガン曝露はパーキンソン症候群様の運動障害を来す。他の組合せは代表的な職業性影響と一致しない。ベリリウムは慢性肺疾患・肺癌、ニッケルは皮膚・呼吸器障害や癌、水銀は神経・腎障害が重要である。

各選択肢の検討

a.鉛―貧血正しい。鉛はヘム合成を阻害し、貧血を起こしうる。

b.ニッケル―末梢神経炎ニッケルの代表的健康影響は接触皮膚炎・呼吸器障害・発がんで、末梢神経炎の組合せは典型的でない。

c.ベリリウム―膀胱癌ベリリウムは慢性ベリリウム症や肺癌と関連し、膀胱癌ではない。

d.マンガン―Parkinson症候群正しい。慢性マンガン曝露は錐体外路症状を伴うマンガニズムを起こす。

e.無機水銀―視野狭窄視野狭窄は無機水銀の代表所見ではない。無機水銀は腎・消化管・神経系を障害しうる。

覚えるポイント

代表的な職業性毒性

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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