第105回医師国家試験 I29(2011年)
正答:e
問題
腎性急性腎不全の原因となるのはどれか。
a.糖尿病腎症
b.腎性尿崩症
c.尿管結石症
d.良性腎硬化症
e.横紋筋融解症
正答の理由
横紋筋融解症では筋細胞由来ミオグロビンによる尿細管障害や循環血液量減少により急性腎障害を来す。尿管結石は腎後性であり、糖尿病腎症・良性腎硬化症は慢性腎障害が中心である。
各選択肢の検討
a.糖尿病腎症慢性糸球体・血管障害による慢性腎臓病の原因で、典型的な腎実質性急性腎障害の原因ではない。
b.腎性尿崩症尿濃縮障害を来すが、通常それ自体が急性腎実質障害を起こす原因ではない。
c.尿管結石症尿路閉塞による腎後性急性腎障害の原因である。
d.良性腎硬化症慢性高血圧性腎障害で、主に慢性腎臓病を来す。
e.横紋筋融解症正しい。ミオグロビンや循環血液量減少等により尿細管障害を生じ、腎性急性腎障害を起こす。
覚えるポイント
腎前性・腎性・腎後性の分類
出典・参考資料
- 厚生労働省:第105回医師国家試験問題および正答
- Rhabdomyolysis: an American Association for the Surgery of Trauma Critical Care Committee Clinical Consensus Document
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。