第105回医師国家試験 H24(2011年)
正答:b
問題
24歳の男性。呼吸困難と意識障害のため搬入された。本日、咽頭痛と高熱とを主訴に自宅近くの診療所を受診し、抗菌薬と解熱薬とを処方された。家に帰り処方薬を内服したところ、15分後に顔面の紅潮と呼吸困難とが出現し意識を失った。呼吸数24/分。脈拍120/分、整。血圧76/40 mmHg。吸気時に喘鳴を聴取する。
直ちに投与するのはどれか。
a.アトロピン
b.アドレナリン
c.アミノフィリン
d.プレドニゾロン
e.プロプラノロール
正答の理由
薬剤内服直後に皮膚症状、気道症状、低血圧、意識障害が出現しており、アナフィラキシーによるショックである。第一選択はアドレナリン筋肉内投与であり、ステロイドや気管支拡張薬を先行させない。
各選択肢の検討
a.アトロピン。誤り。アトロピンは徐脈などの適応で、アナフィラキシーショックの第一選択ではない。
b.アドレナリン。正しい。アドレナリン筋注がアナフィラキシーの第一選択である。
c.アミノフィリン。誤り。アミノフィリンは第一選択薬ではなく、アナフィラキシーの循環不全も治療しない。
d.プレドニゾロン。誤り。ステロイドは効果発現が遅く、初期救命処置の代わりにならない。
e.プロプラノロール。誤り。β遮断薬はアドレナリン作用を妨げ、ショック患者に投与しない。
覚えるポイント
アナフィラキシーでは診断したら直ちに大腿外側への筋肉内アドレナリン投与を行う。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。