医療面接:共感的応答|第105回医師国家試験H23

第105回医師国家試験 H23(2011年)

正答:c

問題

60歳の女性。急性リンパ性白血病で入院中である。寛解導入療法を繰り返したが寛解に至らなかった。主治医との面接で「もうだめなので、早く死なせてください」と語った。

主治医の対応として最も適切なのはどれか。

a.「必ず治ります。私が治してみせます」

b.「そんなことは法律でできないのです」

c.「そう思われるほど、つらいのですね」

d.「そんなことをおっしゃると、ご家族が心配されます」

e.「だめなんてことはありません。もっと頑張りましょう」

正答の理由

「そう思われるほど、つらいのですね」と苦痛を受け止める応答が適切である。安易な保証や説得、家族を持ち出した抑制では、患者の苦しみを理解しようとする姿勢が伝わらない。

各選択肢の検討

a.「必ず治ります。私が治してみせます」。誤り。治癒を保証できず、患者の絶望や苦痛を受け止めていない。

b.「そんなことは法律でできないのです」。誤り。法的説明を先行させ、苦痛への共感を欠く。

c.「そう思われるほど、つらいのですね」。正しい。患者の苦痛を反映し、気持ちを言語化して受け止めている。

d.「そんなことをおっしゃると、ご家族が心配されます」。誤り。家族への影響を持ち出すと患者を責める形になりうる。

e.「だめなんてことはありません。もっと頑張りましょう」。誤り。励ましや否定は絶望の表明を受け止めず、さらに孤立させうる。

覚えるポイント

患者の強い苦痛や希死念慮を語られたら、まず感情を受け止め、背景と安全性を丁寧に確認する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第105回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました