第105回医師国家試験 H22(2011年)
正答:b
問題
47歳の男性。外来で病期IVの大腸癌と診断され、抗癌化学療法のため入院した。入院初日に医療面接を行った。
患者の発言で解釈モデルはどれか。
a.「風邪のときは近所の薬局で薬を買います」
b.「大腸癌は父親からの遺伝だと思っています」
c.「今まで病気という病気はしたことがないです」
d.「薬を飲んで体調が悪くなったことはありません」
e.「がん検診で便に血が混じっていると言われました」
正答の理由
解釈モデルは、患者が病気の原因・意味・経過などをどう理解しているかを指す。父親から遺伝したという発言は、がんの原因に関する患者自身の理解を表す。
各選択肢の検討
a.「風邪のときは近所の薬局で薬を買います」。誤り。普段の風邪への対処法であり、今回の癌の原因理解ではない。
b.「大腸癌は父親からの遺伝だと思っています」。正しい。父親から遺伝したという病因に関する患者の理解を示す。
c.「今まで病気という病気はしたことがないです」。誤り。既往歴の認識であり、病因・病気の意味を述べていない。
d.「薬を飲んで体調が悪くなったことはありません」。誤り。薬剤への過去の反応の情報である。
e.「がん検診で便に血が混じっていると言われました」。誤り。検診で得た診断契機であって本人の解釈ではない。
覚えるポイント
解釈モデルの面接では、病気の原因や意味について患者自身がどう考えているかを尋ねる。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第105回医師国家試験問題および正答
- Does the Cultural Formulation Interview (CFI) for the Fifth Revision of the Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders (DSM-5) affect medical communication? A qualitative exploratory study from the New York site
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。