体重減少後の続発性無月経|第105回医師国家試験G44

第105回医師国家試験 G44(2011年)

正答:a

問題

23歳の女性。無月経を主訴に来院した。初経以来月経に異常はなかったが、半年前から無月経となった。1年前からダイエットを始め体重は10 kg減少したが、現在もダイエットを続けている。性格は明るく、職場や家庭においても人間関係は良好である。身長158 cm、体重44 kg。

無月経の原因として最も考えられる部位はどれか。

a.視床下部・下垂体

b.甲状腺

c.副腎皮質

d.卵巣

e.子宮

正答の理由

公式正答はa。体重が短期間に10 kg減少し、食事制限が続く状況での続発性無月経は、低エネルギー利用可能性による機能性視床下部性無月経が考えやすい。GnRHの拍動性分泌が抑制され、下垂体ゴナドトロピン分泌が低下して卵巣機能が抑えられる。

各選択肢の検討

a.正しい。体重減少や摂取エネルギー不足で視床下部GnRH分泌が抑制され、低ゴナドトロピン性の無月経を来し得る。

b.誤り。甲状腺機能異常は月経異常の鑑別に含まれるが、本例では明らかな甲状腺症状は示されず、減量との時間的関連が強い。

c.誤り。副腎皮質疾患を示す臨床所見がなく、低栄養後の無月経の機序としては視床下部抑制がより合う。

d.誤り。卵巣機能不全でも無月経を来すが、体重減少と継続中の食事制限は視床下部性抑制を示唆する。

e.誤り。子宮性無月経では子宮内膜癒着などを考えるが、初経以来正常月経で、減量後に発症した本例の経過と合いにくい。

覚えるポイント

急な体重減少・低栄養によるGnRH抑制は機能性視床下部性無月経の代表的機序。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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