急性胸痛の検査と採点除外|第105回医師国家試験G40

第105回医師国家試験 G40(2011年)

正答:採点対象から除外(公式正答なし)

問題

74歳の男性。2時間前から持続している胸痛を主訴に救急外来を受診した。糖尿病で通院中。脈拍124/分、整。血圧114/72 mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。来院時の緊急検査で赤血球440万、Hb 14.0 g/dl、Ht 46%、白血球8,200、CK 86 IU/l(基準30〜140)、心筋トロポニンT 0.2 ng/ml(基準0.1以下)、CRP 0.1 mg/dl。来院時の心電図(別冊No.6)を別に示す。

この患者に対する治療方針の決定にあたって必要がないのはどれか。

a.心エコー検査

b.胸部エックス線撮影

c.心電図モニタリング

d.12誘導心電図の再検査

e.血液生化学検査の再検査

来院時の12誘導心電図。原資料のページを正立させ、全誘導と目盛を保持。
別冊No.6(G問題40) / 出典:厚生労働省・第105回G別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

公式正答はなく、全員が採点対象から除外された。厚生労働省の個別通知は「設問文が不明確であり正解が得られないため」と説明している。急性胸痛では心エコー、胸部画像、心電図モニタリング、経時的な12誘導心電図、心筋障害マーカーを含む血液検査のいずれも、鑑別や治療方針決定に応じて必要となり得る。設問の条件だけから「必要がない」検査を一つに定めることはできず、推定した選択肢を公式正答として補わない。

画像の見方

12誘導心電図の全誘導を確認。設問の採点除外通知に従い、波形から公式正答を推定しない。

各選択肢の検討

a.心エコー検査。心機能、壁運動、弁膜症や心嚢液などを評価し、病態によって治療方針に関わる。

b.胸部エックス線撮影。肺水腫、肺炎、気胸、大動脈疾患を含む胸痛の鑑別に用いられる。

c.心電図モニタリング。頻脈や不整脈の推移を把握し、急性冠症候群の患者でリズム変化を監視する目的がある。

d.12誘導心電図の再検査。虚血性変化は経時的に変化し得るため、症状が続く場合などに再検が必要となる。

e.血液生化学検査の再検査。心筋トロポニンなどの経時変化は心筋障害の評価に用いられる。

覚えるポイント

厚生労働省は設問文不明確・正答を得られないとして全員を採点対象から除外。公式正答は設定しない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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