第105回医師国家試験 G12(2011年)
正答:e
問題
疾患と症候の組合せで正しいのはどれか。
a.サルコイドーシス―ばち指
b.過換気症候群―チアノーゼ
c.気管支拡張症―胸水
d.気管支嚢胞―喀血
e.肺癌―嗄声
正答の理由
正答はeです。肺癌が縦隔内で反回神経を圧迫・浸潤すると声帯麻痺を生じ、嗄声が現れることがあります。
各選択肢の検討
a.誤り。サルコイドーシスでばち指は典型的な組合せではありません。肺癌などではばち指を伴うことがあります。
b.誤り。過換気症候群では呼吸性アルカローシスに伴う四肢・口周囲のしびれなどが典型で、チアノーゼは典型所見ではありません。
c.誤り。気管支拡張症の代表症状は慢性の咳、膿性痰、反復する気道感染、喀血です。胸水は典型的な組合せではありません。
d.誤り(典型的な組合せではない)。気管支嚢胞は無症状で発見されることも多い先天性病変です。ただし肺内病変や感染・気道との交通などに伴って喀血する例はあり、「喀血を起こさない」という意味ではありません。
e.正しい。肺癌の縦隔浸潤などで反回神経麻痺を起こすと嗄声を生じます。
覚えるポイント
肺癌による反回神経麻痺は嗄声の原因となる。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第105回医師国家試験問題および正答
- Lung Cancer: Diagnosis, Treatment Principles, and Screening
- Bronchiectasis
- Hyperventilation Syndrome
- Bronchogenic cysts: a narrative review
- Sarcoidosis
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。