第105回医師国家試験 F14(2011年)
正答:b
問題
14 頻尿の原因で誤っているのはどれか。
a.尿崩症
b.肥満症
c.膀胱炎
d.糖尿病
e.前立腺肥大症
正答の理由
公式正答はb。尿崩症や糖尿病による多尿、膀胱炎による膀胱刺激症状、前立腺肥大症による排尿障害は頻尿につながる。肥満も尿失禁などの膀胱症状との関連が知られているため、現代医学で関連が皆無と断定せず、試験では直接的・典型的原因の選択肢と区別する。
各選択肢の検討
a.尿崩症。誤り。抗利尿ホルモン作用の低下により多尿となり、排尿回数も増えうる。
b.肥満症。正しい(本問の誤り肢)。他の選択肢のような直接的な尿量増加・膀胱炎症・出口閉塞の典型的原因ではない。ただし肥満は尿失禁などの膀胱症状とも関連するため、現在の臨床で無関係とは断定しない。
c.膀胱炎。誤り。膀胱粘膜の炎症による刺激症状として頻尿・尿意切迫が生じる。
d.糖尿病。誤り。高血糖による浸透圧利尿で尿量と排尿回数が増える。
e.前立腺肥大症。誤り。膀胱出口部閉塞や残尿、膀胱機能変化により頻尿・夜間頻尿が起こる。
覚えるポイント
頻尿は排尿回数の増加で、多尿とは区別する。肥満と下部尿路症状には関連がありうるが、本問では典型的な直接原因との比較で公式キーbを理解する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第105回医師国家試験問題および正答
- Urinary Frequency|MSD Manual Professional Edition
- 前立腺肥大症|MSDマニュアル プロフェッショナル版
- Diabetes, Sexual, & Bladder Problems|NIDDK
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。