乏尿をきたす病態|第105回医師国家試験F3

第105回医師国家試験 F3(2011年)

正答:c

問題

3 乏尿をきたすのはどれか。

a.糖尿病

b.SIADH

c.急性腎不全

d.低カリウム血症

e.高カルシウム血症

正答の理由

公式正答はc(急性腎不全)。急性腎障害で糸球体濾過量が急に低下すると乏尿を来しうるが、非乏尿性の例もある。糖尿病・低カリウム血症・高カルシウム血症は多尿の原因となり、SIADHは腎機能が保たれた状態での不適切な尿濃縮と低ナトリウム血症が中心である。

各選択肢の検討

a.糖尿病。誤り。高血糖による浸透圧利尿で多尿を来しやすい。

b.SIADH。誤り。ADH作用による水の貯留と希釈性低ナトリウム血症、不適切な尿濃縮が中心で、腎機能低下による典型的な乏尿性腎不全とは区別する。

c.急性腎不全。正しい。急性腎障害では腎血流低下や腎実質障害などにより尿量が低下することがある。

d.低カリウム血症。誤り。腎濃縮障害を生じ、多尿・多飲につながることがある。

e.高カルシウム血症。誤り。腎濃縮機構を障害し、多尿や口渇を来しうる。

覚えるポイント

急性腎障害は尿量低下の代表的原因。低カリウム血症・高カルシウム血症は尿濃縮障害による多尿に注意する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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