胎児発育不全とNST nonreactive|第105回医師国家試験E52

第105回医師国家試験 E52(2011年)

正答:e

問題

30歳の初産婦。妊娠34週に子宮内胎児発育遅延のため入院した。児頭の発育は保たれている。妊娠36週に施行したノンストレステスト(NST)はnonreactiveである。次に行うべき検査として適切なのはどれか。

a.羊水中L/S比

b.胎児心機能検査

c.胎児血液ガス分析

d.母体血中hCG測定

e.BPS(biophysical profile score)

正答の理由

公式正答はe。NST nonreactiveは胎児低酸素の可能性を示すが偽陽性も多く、単独で胎児状態を確定しない。BPSはNSTに加えて胎児呼吸様運動、体動、筋緊張、羊水量を評価し、胎児well-beingを追加評価する。

各選択肢の検討

a.羊水中L/S比。誤り。胎児肺成熟度を推定する検査で、NST nonreactive後の胎児well-being評価とは目的が異なる。

b.胎児心機能検査。誤り。心機能評価だけでは胎児の呼吸運動、体動、筋緊張、羊水量を含む状態評価にならない。

c.胎児血液ガス分析。誤り。侵襲的に胎児血液を採取する検査で、胎児well-beingの次の評価として通常選ぶものではない。

d.母体血中hCG測定。誤り。hCG測定は胎児発育不全の経過中の胎児状態を直接評価しない。

e.BPS(biophysical profile score)。正しい。NST所見に超音波での胎児呼吸様運動、体動、筋緊張、羊水量を加えて胎児状態を評価する。

覚えるポイント

NST nonreactiveは追加評価を要するが、それだけで低酸素を確定しない。BPSはNSTと超音波所見を合わせた胎児well-being評価である。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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