第105回医師国家試験 E47(2011年)
正答:a
問題
28歳の女性。妊娠38週で分娩した。妊娠20週に破水し、その後の超音波検査で羊膜腔がほとんど認められていなかった。児に認められる可能性が高いのはどれか。
a.内反足
b.腎嚢胞
c.脳梁欠損
d.肺分画症
e.動脈管開存症
正答の理由
公式正答はa。妊娠20週以降に長期間羊水がほとんどない状態では、胎児の運動が制限され、子宮壁からの圧迫で四肢の位置異常などの変形を来し得る。内反足はその一つである。
各選択肢の検討
a.内反足。正しい。羊水過少による子宮内の圧迫・運動制限で、四肢の位置性変形として起こり得る。
b.腎嚢胞。誤り。腎嚢胞は羊水過少による圧迫変形ではない。腎尿路異常が羊水過少の原因となることはあるが、この症例では妊娠中期の破水が示されている。
c.脳梁欠損。誤り。脳梁欠損は中枢神経の構造異常であり、羊水過少による圧迫で生じる変形ではない。
d.肺分画症。誤り。肺分画症は先天的な異常肺組織で、羊水過少による四肢圧迫変形ではない。
e.動脈管開存症。誤り。動脈管開存は胎児循環から出生後循環への移行に関係する病態で、羊水過少による変形ではない。
覚えるポイント
中期以降の長期羊水過少は胎児を圧迫し、内反足などの位置性変形や肺低形成を来し得る。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。