第105回医師国家試験 E26(2011年)
正答:b
問題
26 色素斑を擦過した際、擦過部に線状の膨疹を生じ周囲に発赤がみられた。このときの写真(別冊No.3)を別に示す。
陽性を示したのはどれか。
a.Auspitz現象
b.Darier徴候
c.Köbner現象
d.Leser–Trélat徴候
e.Nikolsky現象

正答の理由
色素性病変を擦過して局所の膨疹と紅斑を生じるのはDarier徴候であり、肥満細胞症を示唆する。
画像の見方
色素斑の擦過後に膨疹と周囲の発赤がみられる。
各選択肢の検討
a.Auspitz現象。誤り。乾癬の鱗屑を剥がすと点状出血を生じる徴候である。
b.Darier徴候。正しい。肥満細胞症の病変をこすると、肥満細胞からのメディエーター放出により局所に膨疹と紅斑を生じる。
c.Köbner現象。誤り。乾癬などで、正常皮膚の外傷部位に原病変が誘発される現象である。
d.Leser–Trélat徴候。誤り。脂漏性角化症が急に多発する所見を指す。
e.Nikolsky現象。誤り。表皮が脆弱な疾患で、摩擦により表皮が剥離する徴候である。
覚えるポイント
色素性病変を擦過して局所の膨疹と紅斑を生じるのはDarier徴候であり、肥満細胞症を示唆する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第105回医師国家試験問題および正答
- Mastocytosis in the Skin: Approach to Diagnosis, Evaluation, and Management in Adult and Pediatric Patients
- Description of Skin Lesions|Merck Manual Professional Edition
- Seborrheic Keratoses|Merck Manual Professional Edition
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。