第105回医師国家試験 E1(2011年)
正答:d
問題
生活活動強度IIIの30歳の男性の1日摂取目標量として適切なのはどれか。
a.鉄1 mg
b.脂質150 g
c.糖質100 g
d.蛋白質70 g
e.カルシウム200 mg
正答の理由
公式正答はdである。原本の条件は「生活活動強度IIIの30歳の男性」で、選択肢中では蛋白質70 gが適切な摂取量の水準にある。ただし、出題時に用いられていた2010年版食事摂取基準の30~49歳男性のたんぱく質推奨量は60 g/日であり、70 gという値をその推奨量そのものと理解してはならない。
各選択肢の検討
a.鉄1 mg。誤り。成人男性の鉄の推奨量は1 mg/日より多く、1 mgでは必要量を満たさない。
b.脂質150 g。誤り。脂質150 gは約1,350 kcalである。2010年版の30~49歳男性の脂質目標量は総エネルギーの20%以上25%未満であり、150 gは多すぎる。
c.糖質100 g。誤り。糖質100 gは約400 kcalにすぎず、2010年版の炭水化物目標量である総エネルギーの50%以上70%未満に比べて少ない。
d.蛋白質70 g。公式キー上の正答。2010年版の推奨量60 g/日と同一ではないが、選択肢中で成人男性の1日量として適切な水準である。
e.カルシウム200 mg。誤り。成人のカルシウム推奨量はおよそ650~800 mg/日であり、200 mgは不足する。
覚えるポイント
公式キーはd(70 g)。2010年版の30~49歳男性の推奨量は60 g/日であり、設問表現の「目標量」と基準表の数値を混同しない。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第105回医師国家試験問題および正答
- 日本人の食事摂取基準(2010年版)たんぱく質(pp.62–76)
- 日本人の食事摂取基準(2010年版)カルシウム(pp.195–198)
- 日本人の食事摂取基準(2010年版)鉄(pp.218–226)
- 日本人の食事摂取基準(2010年版)脂質(pp.77–108)
- 日本人の食事摂取基準(2010年版)炭水化物(pp.109–117)
- 日本人の食事摂取基準について(2010年版・使用期間と指標)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。