虐待による頭部外傷で起こりうる損傷(全員採点除外)|第105回医師国家試験D52

第105回医師国家試験 D52(2011年)

正答:採点対象から除外(公式正答なし)

問題

2歳の女児。意識障害のため搬入された。なかなか泣きやまないことに激昂した父親によって、肩を持たれ何度も強く揺さぶられた。しばらくするとぐったりして意識がなくなったという。意識レベルはJCS III-100で、全身に多数の熱傷瘢痕が散在し、新旧の皮下出血斑が多数認められる。

この患児に認められる可能性が高いのはどれか。2つ選べ。

a.脳出血

b.頸髄損傷

c.硝子体出血

d.硬膜下血腫

e.顔面神経麻痺

正答の理由

厚生労働省の個別通知で全員採点除外とされ、公式正答はない。虐待による頭部外傷では頭蓋内出血、とくに硬膜下出血が重要な画像所見であり、頸椎・頸髄を含む外傷評価も必要となる。ただし除外問題の選択肢を公式の正答として特定しない。

各選択肢の検討

a.脳実質内の出血は虐待性頭部外傷でも起こりうるが、代表的な硬膜下出血とは区別する。損傷部位はCT・MRIで評価する。全員除外のため公式の正誤は付さない。

b.強い揺さぶりによる虐待性頭部外傷では頸椎・頸髄周囲の損傷も評価対象になる。全員除外のため公式の正誤は付さない。

c.眼内出血は虐待性頭部外傷で評価されるが、代表的所見は網膜出血であり、硝子体出血の有無は眼科診察で確認する。全員除外のため公式の正誤は付さない。

d.虐待性頭部外傷では硬膜下出血がよくみられる頭蓋内損傷の一つである。全員除外のため公式の正誤は付さない。

e.顔面神経麻痺はこの症例の揺さぶり機序から高頻度に予測する所見ではなく、局所の神経損傷や側頭骨損傷などを別に評価する。全員除外のため公式の正誤は付さない。

覚えるポイント

この問題は厚生労働省通知で全員採点除外、公式正答なし。疑わしい虐待では頭部画像、眼底、骨格、頸椎を含め全身を評価する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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