卵巣機能低下による二次性無月経|第105回医師国家試験D46

第105回医師国家試験 D46(2011年)

正答:b

問題

32歳の女性。1回経妊、1回経産。1年間の無月経を主訴に来院した。1か月前からのぼせとイライラ感とが出現している。挙児希望がある。経腟超音波検査で子宮はやや萎縮しており、卵巣には卵胞が認められない。

高値を示すのはどれか。

a.プロラクチン

b.卵胞刺激ホルモン

c.エストラジオール

d.副腎皮質刺激ホルモン

e.トリヨードサイロニン

正答の理由

無月経に加えて卵胞が認められず、子宮萎縮と血管運動症状があるため、卵巣機能低下による低エストロゲン状態が考えられる。エストラジオールの負のフィードバックが弱まり、卵胞刺激ホルモン(FSH)が上昇する。

各選択肢の検討

a.正しいとはいえない。高プロラクチン血症は無月経を来すが、この症例の低エストロゲン所見や卵胞消失を説明する所見ではなく、上昇を予測する根拠もない。

b.正しい。卵巣からのエストロゲン・インヒビン分泌低下による負のフィードバック低下で、下垂体からのFSH分泌が増加する。

c.誤り。卵胞が認められない卵巣機能低下では、卵胞由来のエストラジオールは低下する。

d.誤り。ACTHは副腎皮質を刺激するホルモンであり、卵巣機能低下から上昇するものではない。

e.誤り。T3は甲状腺ホルモンであり、本症例の卵巣機能低下を反映して上昇する指標ではない。

覚えるポイント

卵巣機能低下ではFSH高値・エストラジオール低値となる。挙児希望がある場合は原因評価と妊孕性に配慮した説明を行う。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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