類骨骨腫|第105回医師国家試験D29

第105回医師国家試験 D29(2011年)

正答:b

問題

10歳の男児。右下肢痛のため家族に伴われて来院した。4か月前から誘因なく右大腿部痛が出現したという。痛みは安静時、運動時ともにあり、夜間に増悪する。右下肢の皮膚、筋および関節に異常を認めない。右大腿骨のエックス線検査で異常が疑われたため撮影した両大腿部の単純CT(別冊No.7)を別に示す。最も考えられるのはどれか。

a.骨肉腫

b.類骨骨腫

c.軟骨肉腫

d.骨軟骨腫

e.好酸球性肉芽腫

別冊No.7の両大腿部単純CT
No.7 / 出典:厚生労働省・第105回D別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

若年者に生じた夜間増悪性の限局痛と、別冊CTでのnidus・周囲硬化像が類骨骨腫に合致する。

画像の見方

No.7単純CTは右大腿骨に限局した小病変と周囲骨硬化を示し、骨皮質内nidusを確認する。左右マーカーR/Lを保持。

各選択肢の検討

a.骨肉腫。誤り。骨肉腫は成長期の長管骨骨幹端に好発するが、通常は進行性疼痛と骨破壊・骨膜反応を示す腫瘍で、CT上の限局性nidusを中心とする像とは異なる。

b.類骨骨腫。正しい。若年者の夜間増悪痛と、CTで確認する小さなnidusおよび周囲硬化像は類骨骨腫に典型的である。

c.軟骨肉腫。誤り。軟骨肉腫は主に成人以降にみられる軟骨性悪性腫瘍であり、10歳児の小さなnidusを示す画像とは合わない。

d.骨軟骨腫。誤り。骨軟骨腫は骨皮質・髄腔と連続する外骨腫で、限局性の夜間痛を呈するnidusとは異なる。

e.好酸球性肉芽腫。誤り。Langerhans細胞組織球症の骨病変は溶骨性病変を示しうるが、類骨骨腫に特徴的なnidusと反応性硬化ではない。

覚えるポイント

類骨骨腫は単純X線で見つけにくいことがあり、薄切CTでnidusを同定する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第105回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました