第105回医師国家試験 D10(2011年)
正答:e
問題
前立腺肥大症でみられないのはどれか。
a.残尿感
b.夜間頻尿
c.尿線途絶
d.排尿後尿滴下
e.腹圧性尿失禁
正答の理由
前立腺肥大症では膀胱出口の閉塞による排尿症状や蓄尿症状が生じる。腹圧性尿失禁は咳・運動などで腹圧が上がった際の尿漏れで、典型的な前立腺肥大症状ではないためeが正しい。
各選択肢の検討
a.残尿感。誤り。排尿後の不完全排出感は下部尿路症状のうち排尿後症状に分類され、前立腺肥大症でもみられる。
b.夜間頻尿。誤り。夜間頻尿は下部尿路症状の蓄尿症状で、前立腺肥大症患者にもよくみられる。
c.尿線途絶。誤り。尿線が途中で途切れる間欠性排尿は、前立腺肥大による膀胱出口閉塞に伴う排尿症状としてみられる。
d.排尿後尿滴下。誤り。排尿後滴下は男性の下部尿路症状の一つで、前立腺肥大症に伴う症状としてみられる。
e.腹圧性尿失禁。正しい。咳やくしゃみなど腹圧上昇時の尿漏れは腹圧性尿失禁で、前立腺肥大症の代表的な症状ではない。
覚えるポイント
前立腺肥大症では排尿症状・蓄尿症状・排尿後症状がみられる。腹圧性尿失禁は典型症状ではない。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。