第105回医師国家試験 B62(2011年)
正答:h
問題
我が国の感染症発生動向調査における梅毒、破傷風、日本脳炎、マラリア、細菌性赤痢、つつが虫病、Creutzfeldt-Jakob病および後天性免疫不全症候群の患者報告数の推移の図を示す。矢印で示すのはどれか。
a.梅毒
b.破傷風
c.日本脳炎
d.マラリア
e.細菌性赤痢
f.つつが虫病
g.Creutzfeldt-Jakob病
h.後天性免疫不全症候群

正答の理由
矢印は平成13~21年に約900人から増加し、平成20年に約1,600人、平成21年に約1,450人となる最上位の曲線を示す。厚生労働省の当時の集計では、新規HIV感染者と新規AIDS患者の合計は平成20年1,557件、平成21年1,452件であり、この曲線に一致する。選択肢hの後天性免疫不全症候群が公式正答だが、図の数値はAIDS発症患者だけの数ではなく、HIV感染者報告を含む合計として読む。現在の届出数と混同しない。
画像の見方
問題冊子31頁の折れ線図では、縦軸は人(0~1,600)、横軸は平成13~21年。矢印は約900人から増加して平成20年に約1,600人となり平成21年に少し低下する最上位曲線を指す。
各選択肢の検討
a.梅毒。当時は年数百例から約800例程度で、矢印の最上位曲線より少ない。
b.破傷風。破傷風は年間数十例規模である。
c.日本脳炎。日本脳炎はこの時期ごく少数の報告で、曲線の規模と合わない。
d.マラリア。マラリアは輸入例等で年間数十例程度である。
e.細菌性赤痢。細菌性赤痢は年次変動するが、図の最上位の曲線に達しない。
f.つつが虫病。つつが虫病は年数百例程度の規模であり、矢印の曲線より少ない。
g.Creutzfeldt-Jakob病。Creutzfeldt-Jakob病は年間数百例未満の範囲で、最上位の曲線ではない。
h.後天性免疫不全症候群。正しい。平成21年は新規HIV感染者1,021件と新規AIDS患者431件の合計1,452件で、矢印の曲線に一致する。AIDS患者だけの報告数とは区別する。
覚えるポイント
この図の最上位曲線は新規HIV感染者と新規AIDS患者の報告数の合計に一致し、公式正答はh。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。