慢性肝疾患に伴うクモ状血管腫|第105回医師国家試験B42

第105回医師国家試験 B42(2011年)

正答:b

問題

50歳の男性。皮疹を主訴に来院した。3か月前から両肩と胸部とに赤い皮疹が多発しているのに気付いていた。25年の飲酒歴があり、肝機能障害を指摘されているが自覚症状はない。左肩の写真(別冊No.4)を別に示す。この皮膚症状に関連するのはどれか。

a.アンドロゲン

b.エストロゲン

c.コルチゾール

d.アルドステロン

e.プロゲステロン

左肩の皮膚に中心血管から放射状に広がる紅色の血管拡張を認める。
別冊No.4 / 出典:厚生労働省・第105回B別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

写真は中心から毛細血管が放射状に広がるクモ状血管腫です。慢性肝疾患ではステロイドホルモン代謝異常を背景にエストロゲン優位となり、形成に関与します。 形成機序は単一ではなく、高エストロゲン状態は関与が考えられる要因の一つです。

画像の見方

左肩に中央の血管から細い血管が放射状に伸びるクモ状血管腫を認める。

各選択肢の検討

a.アンドロゲン。肝機能障害に伴う性ホルモン代謝の変化では相対的に低下する方向である。

b.エストロゲン。肝でのステロイド代謝低下などに伴う高エストロゲン状態がクモ状血管腫形成に関与する。

c.コルチゾール。本症例の皮疹を説明する主要なホルモンではない。

d.アルドステロン。本皮疹の典型的な機序とはならない。

e.プロゲステロン。本皮疹を説明する主要なホルモンではない。

覚えるポイント

慢性肝疾患の皮膚所見として手掌紅斑やクモ状血管腫を確認します。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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