鉄の吸収と体内動態|第105回医師国家試験B34

第105回医師国家試験 B34(2011年)

正答:c・e

問題

鉄代謝について正しいのはどれか。2つ選べ。

a.回腸末端部で吸収される。

b.3価の鉄イオンとして吸収される。

c.アスコルビン酸は鉄吸収を促進する。

d.ヘモグロビン鉄は生体内の鉄全体の1/4である。

e.能動的排泄機構は存在しない。

正答の理由

正しいのはc、eです。鉄は主に十二指腸・近位空腸で吸収され、アスコルビン酸が非ヘム鉄の吸収を促進します。体内鉄量は主に吸収で調節され、能動的な排泄調節機構はありません。

各選択肢の検討

a.回腸末端部で吸収される。食事性鉄の主な吸収部位は十二指腸から近位空腸である。

b.3価の鉄イオンとして吸収される。非ヘム鉄は主に二価鉄に還元されて吸収される。ヘム鉄はヘムとして取り込まれる。

c.アスコルビン酸は鉄吸収を促進する。アスコルビン酸は非ヘム鉄を可溶化・還元し、吸収を高める。

d.ヘモグロビン鉄は生体内の鉄全体の1/4である。体内鉄の多くはヘモグロビンに含まれ、1/4ではない。

e.能動的排泄機構は存在しない。鉄の体内量を調節する能動的排泄経路はなく、恒常性は主に吸収調節で保たれる。鉄自体は腸上皮や皮膚などの脱落に伴って少量失われる。

覚えるポイント

体内鉄は排泄で細かく調節されず、腸管吸収の調節が中心です。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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