流行性角結膜炎の院内感染対策|第105回医師国家試験B30

第105回医師国家試験 B30(2011年)

正答:d・e

問題

流行性角結膜炎の院内感染防止に有効なのはどれか。2つ選べ。

a.患者の抗菌薬点眼

b.患者の抗菌薬内服

c.患者の抗ウイルス薬内服

d.患者が接触した物のアルコール消毒

e.患者および医療関係者の流水での手洗い

正答の理由

流行性角結膜炎はアデノウイルスによる感染症で、手指・器具を介して広がります。公式キーはd、eです。ただし、2011年の試験での正答と現在の具体的な消毒薬の選択は区別が必要です。現行CDCはアデノウイルスに有効な消毒薬を推奨し、70%イソプロピルアルコールは有効でない可能性を示しています。したがって「アルコール消毒」だけで一律に有効とは言えません。

各選択肢の検討

a.患者の抗菌薬点眼。誤り。流行性角結膜炎はウイルス性であり、抗菌薬点眼は原因ウイルスの伝播を防ぎません。

b.患者の抗菌薬内服。誤り。抗菌薬はアデノウイルスに作用しません。

c.患者の抗ウイルス薬内服。誤り。流行性角結膜炎に対する一般的な経口抗ウイルス薬投与は院内感染防止策ではありません。

d.患者が接触した物のアルコール消毒。正しい(2011年の公式キー)。ただし原肢には薬剤・濃度・接触時間がなく、現在の実務へ一律に適用できません。現行CDCは環境表面にアデノウイルスへの有効性が確認された消毒薬を推奨しています。眼圧計先端の70%エチルアルコールによる5〜10分の処理は機器適合性・製造元の承認を条件とする別の記載であり、70%イソプロピルアルコールは無効の可能性が示されています。

e.患者および医療関係者の流水での手洗い。正しい。手指を介した伝播を抑えるため、患者と医療従事者双方の手洗いが有効です。 実務では石けんと流水による手洗いを行います。

覚えるポイント

公式キーはアルコール消毒と手洗い。現在はアルコールの種類・用途を区別し、環境にはアデノウイルス有効と確認された消毒薬を選ぶ。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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