第105回医師国家試験 A20(2011年)
正答:a・c・d
問題
20 動眼神経麻痺でみられる症候はどれか。3つ選べ。
a.散瞳
b.眼球陥凹
c.眼瞼下垂
d.眼球運動障害
e.角膜知覚鈍麻
正答の理由
動眼神経は瞳孔括約筋への副交感線維、上眼瞼挙筋、複数の外眼筋を支配するため、麻痺で散瞳・眼瞼下垂・眼球運動障害が起こります。瞳孔所見は病因や病変部位で異なり、すべての動眼神経麻痺で散瞳するとは限りませんが、本問の公式正答には含まれます。
各選択肢の検討
a.散瞳。正しい。動眼神経の副交感線維が障害されると瞳孔括約筋が働かず、散瞳することがあります。
b.眼球陥凹。誤り。動眼神経麻痺に特徴的な所見ではありません。
c.眼瞼下垂。正しい。上眼瞼挙筋の麻痺によって眼瞼下垂を生じます。
d.眼球運動障害。正しい。内直筋・上直筋・下直筋・下斜筋などの麻痺により眼球運動が障害されます。
e.角膜知覚鈍麻。誤り。角膜知覚は主に三叉神経第1枝が担います。
覚えるポイント
動眼神経の運動成分は眼瞼挙上と多くの眼球運動、副交感成分は縮瞳を担う。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。