第105回医師国家試験 A14(2011年)
正答:a・e
問題
多発性内分泌腫瘍〈MEN〉1型にみられるのはどれか。2つ選べ。
a.先端巨大症
b.褐色細胞腫
c.甲状腺髄様癌
d.副甲状腺機能低下症
e.Zollinger-Ellison症候群
正答の理由
MEN1の代表的病変は副甲状腺腫瘍、膵・消化管神経内分泌腫瘍、下垂体前葉腫瘍です。下垂体成長ホルモン産生腫瘍は先端巨大症を、ガストリノーマはZollinger–Ellison症候群を起こします。
各選択肢の検討
a.先端巨大症。正しい。MEN1では下垂体前葉腫瘍がみられ、成長ホルモン産生腺腫では先端巨大症を呈します。
b.褐色細胞腫。誤り。褐色細胞腫はMEN2や他の遺伝性腫瘍症候群と関連し、MEN1の代表的病変ではありません。
c.甲状腺髄様癌。誤り。甲状腺髄様癌はMEN2A・MEN2Bの特徴で、MEN1の典型的構成疾患ではありません。
d.副甲状腺機能低下症。誤り。MEN1では副甲状腺過形成・腺腫による原発性副甲状腺機能亢進症が典型で、機能低下症ではありません。
e.Zollinger-Ellison症候群。正しい。MEN1の十二指腸・膵ガストリノーマによる高ガストリン血症が、難治性潰瘍や下痢を伴うZollinger-Ellison症候群を起こします。
覚えるポイント
MEN1は副甲状腺、下垂体前葉、膵・消化管神経内分泌腫瘍。MEN2の髄様癌・褐色細胞腫と区別する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。