妊娠中の循環血液量減少|第105回医師国家試験A8

第105回医師国家試験 A8(2011年)

正答:d

問題

妊婦で循環血液量が減少するのはどれか。

a.前置胎盤

b.切迫早産

c.妊娠糖尿病

d.重症妊娠悪阻

e.血液型不適合妊娠

正答の理由

重症妊娠悪阻では嘔吐が続き、水分摂取も困難になるため脱水と循環血液量減少を来します。ほかの選択肢は出血や胎児・母体の別の病態を示しますが、脱水が直接の機序ではありません。

各選択肢の検討

a.前置胎盤。誤り。胎盤が子宮下部に付着する病態で、妊娠後半の無痛性出血を来すことがあります。循環血液量減少は大量出血時の二次的結果で、疾患自体の典型的な機序ではありません。

b.切迫早産。誤り。妊娠22週以降37週未満に早産が懸念される徴候を示す状態で、子宮収縮や頸管変化が中心です。循環血液量減少を来す病態ではありません。

c.妊娠糖尿病。誤り。妊娠中に発見される耐糖能異常であり、脱水があれば著しい高血糖など別の合併状況を考えます。通常の妊娠糖尿病が循環血液量を減少させるわけではありません。

d.重症妊娠悪阻。正しい。持続する嘔吐と摂取不良により体液を失い、脱水・循環血液量減少を起こします。

e.血液型不適合妊娠。誤り。母体抗体による胎児・新生児溶血性疾患のリスクを生じる状態で、母体の循環血液量を減少させる病態ではありません。

覚えるポイント

重症妊娠悪阻では嘔吐と水分摂取不良から脱水し、循環血液量が減少する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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