第105回医師国家試験 A6(2011年)
正答:e
問題
原発開放隅角緑内障で病初期からみられるのはどれか。
a.眼痛
b.視力低下
c.角膜浮腫
d.虹彩萎縮
e.傍中心暗点
正答の理由
原発開放隅角緑内障は慢性進行性の視神経障害で、初期には自覚しにくい視野欠損が生じます。傍中心暗点は初期の典型的な視野欠損の一つです。眼痛や急な角膜浮腫は急性閉塞隅角発作などを考える所見です。
各選択肢の検討
a.眼痛。誤り。原発開放隅角緑内障は慢性に進行し、病初期に眼痛を通常伴いません。急な眼痛は急性閉塞隅角発作など別病態を疑います。
b.視力低下。誤り。中心視力は初期に保たれることが多く、進行した視神経障害で低下します。
c.角膜浮腫。誤り。角膜浮腫は急激な眼圧上昇を伴う急性閉塞隅角発作でみられることがあります。慢性開放隅角緑内障の初期所見ではありません。
d.虹彩萎縮。誤り。原発開放隅角緑内障の初期所見ではありません。虹彩萎縮は炎症や虚血などを伴う別の眼疾患でみられます。
e.傍中心暗点。正しい。視神経線維障害に伴う初期の緑内障性視野欠損の一つで、中心近くの視野に小さな欠損として現れます。
覚えるポイント
開放隅角緑内障は中心視力や眼痛より前に、傍中心暗点などの視野異常が出る。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第105回医師国家試験問題および正答
- Visual field patterns in glaucoma: A systematic review
- Glaucoma: What You Need to Know
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。