1歳6か月児の皮膚疾患|第105回医師国家試験A2

第105回医師国家試験 A2(2011年)

正答:a

問題

1歳6か月児健康診査でみられる皮膚疾患で最も頻度が高いのはどれか。

a.アトピー性皮膚炎

b.イチゴ状血管腫

c.サーモンパッチ

d.尋常性魚鱗癬

e.伝染性軟属腫

正答の理由

公式正答はアトピー性皮膚炎です。乳児期からみられる、かゆみのある慢性・反復性の湿疹で、乳幼児健診の重要な確認項目です。出生直後からの血管性病変と、反復する湿疹を区別します。なお、ここでは5疾患の具体的な有病率や頻度差までは示していません。

各選択肢の検討

a.アトピー性皮膚炎。正しい。乳児期に発症しやすく、かゆみのある湿疹が慢性・反復性に続く疾患です。乳児では頭・顔から始まり体幹や四肢へ広がる分布が典型です。

b.イチゴ状血管腫。公式キーでは選ばれない。乳児血管腫とも呼ばれる血管性腫瘍で、生後数週に明らかになって乳児期に増大し、その後数年かけて退縮します。慢性・反復性の湿疹とは異なります。

c.サーモンパッチ。公式キーでは選ばれない。眉間や眼瞼などに出生時からみられる淡紅色の血管奇形で、通常は2歳頃までに退色します。生後に増大する乳児血管腫とも区別します。

d.尋常性魚鱗癬。公式キーでは選ばれない。乾燥した皮膚に鱗屑を生じる遺伝性角化異常症です。反復する湿疹を主体とするアトピー性皮膚炎とは病態が異なります。

e.伝染性軟属腫。誤り。伝染性軟属腫(水いぼ)は小児に多いウイルス性皮膚感染症ですが、設問の1歳6か月児健診で最も頻度が高い疾患として公式キーは選んでいません。

覚えるポイント

公式正答はアトピー性皮膚炎。かゆみのある反復性湿疹と、出生早期からの血管性病変を区別する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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