新生児期のクレチン症の症状|第104回医師国家試験I39

第104回医師国家試験 I39(2010年)

正答:a・c

問題

新生児期のクレチン症にみられるのはどれか。2つ選べ。

a.便秘

b.低身長

c.低体温

d.低血糖

e.代謝性アシドーシス

正答の理由

先天性甲状腺機能低下症の新生児では、活動性低下、哺乳不良、便秘、遷延性黄疸、皮膚の冷感などがみられます。公式正答は便秘と低体温で、低体温はスクリーニング例の集計では少数にとどまる所見です。低身長は新生児期には目立たず、治療の遅れで後から現れる問題です。

各選択肢の検討

a.便秘。正しい。遷延性黄疸、嗜眠、哺乳困難と並ぶ代表的な症状です。

b.低身長。誤り。出生体重はむしろ大きめの例があり、低身長は診断と治療が遅れたあとに現れます。新生児期の所見ではありません。

c.低体温。正しい(公式正答)。ただし新生児スクリーニングで診断された児の症状を集計した表では、低体温は両群とも3%で、便秘(18%・10%)や冷たい・まだらな皮膚(18%・10%)より少数です。実際に頻度が高い所見という意味ではなく、公式正答と資料の頻度には差があることを踏まえて覚えます。

d.低血糖。誤り。原発性の本症の代表症状ではありません。低血糖があれば、成長ホルモンやACTHの欠乏を伴う中枢性の甲状腺機能低下症を疑う手がかりとされます。

e.代謝性アシドーシス。誤り。確認した資料の症状・所見の一覧には挙げられていません。本症の新生児で一覧に挙がるのは、遷延性黄疸、哺乳困難、活動低下、便秘、臍ヘルニア、巨舌などです。

覚えるポイント

クレチン症の新生児は「元気がない・哺乳不良・便秘・黄疸遷延・冷たい皮膚」。低身長は治療遅れの後の所見。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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