更年期の症状の出現時期|第104回医師国家試験I34

第104回医師国家試験 I34(2010年)

正答:a・d

問題

更年期のエストロゲン欠乏によって起こる症状・疾患の中で、最も早期に出現するのはどれか。2つ選べ。

a.月経異常

b.骨粗鬆症

c.萎縮性腟炎

d.のぼせや発汗

e.不安や抑うつ

正答の理由

閉経移行期は月経パターンの変化で始まり、血管運動症状(ほてり、のぼせ、発汗)もこの時期から起こりやすくなります。腟の萎縮などの泌尿生殖器症状は閉経後に増え、骨粗鬆症はさらに長い経過で進みます。

各選択肢の検討

a.月経異常。正しい。閉経段階の分類では、閉経移行期の早期から月経周期の変動が特徴とされ、血管運動症状が起こりやすいとされる後期より前の段階に当たります。症状の順序を直接比較した記述ではありませんが、この分類から早期の変化と理解できます。

b.骨粗鬆症。誤り。閉経を境に骨量減少が加速し、年約2%の減少が約10年続きます。診断に至るのは長年の骨量減少の結果で、早期症状ではありません。

c.萎縮性腟炎。誤り。泌尿生殖器症候群はエストロゲン欠乏によるもので、閉経後に症状が増えていきます。

d.のぼせや発汗。正しい。血管運動症状は75〜85%の女性にみられ、通常は月経が止まる前から始まります。

e.不安や抑うつ。誤り。閉経前後に一過性に伴うことはありますが、確認した資料ではエストロゲン低下に直接関連する症状とはされておらず、夜間発汗による睡眠障害の影響も加わります。月経異常やのぼせより早い症状とはいえません。

覚えるポイント

更年期の順序は、月経異常・血管運動症状が早く、次に泌尿生殖器の萎縮、最後に骨粗鬆症。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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