SIADHの血液検査所見|第104回医師国家試験I32

第104回医師国家試験 I32(2010年)

正答:d・e

問題

ADH不適合分泌症候群に合致する血液検査所見はどれか。2つ選べ。

a.Ht 55 %

b.空腹時血糖 45 mg/dl

c.クレアチニン 1.8 mg/dl

d.尿酸 2.5 mg/dl

e.Na 128 mEq/l

正答の理由

SIADHは水の貯留による正常循環血液量性〜軽度過剰の低ナトリウム血症です。BUN・クレアチニンは正常で、血清尿酸は低値となるのが一般的です。したがって低Naと低尿酸の組合せを選びます。

各選択肢の検討

a.Ht 55 %。誤り。SIADHは脱水ではなく体液量が正常〜軽度過剰の病態で、血液濃縮を思わせる高値は合いません。

b.空腹時血糖 45 mg/dl。誤り。低血糖はSIADHの所見ではありません。低Naと低血糖が同時にあれば、どちらも起こし得る副腎不全などを考えます。

c.クレアチニン 1.8 mg/dl。誤り。SIADHではBUNとクレアチニンは正常で、腎機能低下を示す値は合いません。

d.尿酸 2.5 mg/dl。正しい。血清尿酸低値はSIADHを支持する所見です。

e.Na 128 mEq/l。正しい。低ナトリウム血症(血清Na 136 mEq/l未満)に該当し、本症の中核所見です。尿Naは通常高値(>30 mEq/l)です。

覚えるポイント

SIADHは低Na・低尿酸・正常クレアチニンで、体液量はほぼ正常。尿Naは保たれる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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