肛門痛をきたしにくい疾患|第104回医師国家試験I31

第104回医師国家試験 I31(2010年)

正答:d

問題

肛門痛をきたしにくいのはどれか。

a.肛門周囲膿瘍

b.痔瘻

c.外痔核

d.直腸脱

e.肛門癌

正答の理由

直腸脱は「痛みを伴わない」直腸の肛門外への脱出と定義され、主症状は脱出そのものです。膿瘍、感染を伴う痔瘻、血栓を伴う外痔核、肛門癌はいずれも疼痛の原因になり得ます。

各選択肢の検討

a.肛門周囲膿瘍。きたす。肛門周囲の膿の貯留で、表在性の膿瘍は強い疼痛、腫脹、発赤、圧痛を示します。

b.痔瘻。きたす。主症状は排膿・分泌物ですが、感染を伴うと疼痛が出ます。膿瘍の再発歴があることが多い疾患です。

c.外痔核。きたす。血栓を形成した痔核は通常疼痛を伴います。血栓のない痔核の中心症状は刺激感や出血です。

d.直腸脱。正しい(きたしにくい)。定義上は無痛性の脱出で、最も目立つ症状は排便のいきみなどで生じる脱出です。

e.肛門癌。きたす。最も多い初発症状は排便時出血ですが、疼痛やしぶり腹を訴える例もあります。

覚えるポイント

肛門痛は膿瘍・血栓性痔核で強く、直腸脱は無痛性の脱出が特徴。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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